最終更新日:2004/12/12

ネギ担ぎ キラームーブ

このページはOpera6.0 で正常に表示できることを確認しています。

概念とその効果

キラームーブ(キラーヒューリスティックス)とは、 あるノードで好手と判断された手はその兄弟ノードでも好手である可能性が高いという判断の下、 あるノードで好手と判断された手を兄弟ノードで優先的に探索するアルゴリズムです。 αβ法などにこれを組み込むと枝刈りが多く発生し、探索時間の短縮につながります。

このアルゴリズムは経験的に効果的であることが分かっていて、 局面によっては探索時間が数分の一になるそうです。

動きの例

図1:white to move
8 B-R B-K
7 B-P B-P
6
5 W-N
4 W-Q
3
2
1
a b c d e f g h

この局面、一手だけ読むと1.Qxc7で単純に駒特できると思うかもしれませんが、 すぐ分かる通り1...Rb1+でチェックメイトです。 1.Qd2でも1.Qe3でも1.Qc3でもこの1...Rb1+は好手となります。 そのため1...Rb1+を優先して探索するようにすると多くβ刈りが発生します。

ちなみに1...Rb1+は、1.Qc2や1.Qd1や1.h3では悪手なので枝刈りの効果は期待できませんし、 1.Qb2では合法手ですらありません。

コンピュータチェスのトップへ

バナー