キラームーブ
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概念とその効果
キラームーブ(キラーヒューリスティックス)とは、 あるノードで好手と判断された手はその兄弟ノードでも好手である可能性が高いという判断の下、 あるノードで好手と判断された手を兄弟ノードで優先的に探索するアルゴリズムです。 αβ法などにこれを組み込むと枝刈りが多く発生し、探索時間の短縮につながります。このアルゴリズムは経験的に効果的であることが分かっていて、 局面によっては探索時間が数分の一になるそうです。
動きの例
図1:white to move 8 7 6 5 4 3 2 1 a b c d e f g h この局面、一手だけ読むと1.Qxc7で単純に駒特できると思うかもしれませんが、 すぐ分かる通り1...Rb1+でチェックメイトです。 1.Qd2でも1.Qe3でも1.Qc3でもこの1...Rb1+は好手となります。 そのため1...Rb1+を優先して探索するようにすると多くβ刈りが発生します。
ちなみに1...Rb1+は、1.Qc2や1.Qd1や1.h3では悪手なので枝刈りの効果は期待できませんし、 1.Qb2では合法手ですらありません。
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